初めて簿記を学ぶ大学生には、『簿記は対になっている』ということを話しています。まず、借方と貸方という対があります。
よくわからない事項についても、借方と貸方を常に考えていくと理解しやすくなります。借方と貸方の一方でもわかると、簿記は対になっているので間違えを防ぐことができます。
次に、貸借対照表と損益計算書という対です。それぞれの勘定科目が、貸借対照表の科目なのか、損益計算書の科目なのかを考えて学習を進めてください。
そして、資産と負債(および純資産)や収益と費用という対です。貸借対照表の中には、資産科目と負債科目(および純資産科目)という対があり、損益計算書の中には、収益と費用という対があります。
例えば、収益科目が借方にくる場合や、費用科目が貸方にくる場合は、それなりの理由があります。このような場合に、違和感を感じ取り、理由があってそうなっているのか、間違っているのかに気付くと理解しやすくなります。