人にものを教えるということ

事務所のスタッフ教育、税理士として納税者に対して決算書や税金について説明をする場面、小学生に対する租税教室、少年野球の指導者としての野球指導、非常勤講師として大学生に会計を教える授業。

どれも私にとっては、人にものを教える大切な機会であり、自分を鍛える絶好の機会です。まず、人にものを教えるには、周到な準備が必要です。そして、教える側は、教わる側に対して、どのように物事を伝えていけば理解するのかを考えなくてはなりません。

仕事、税金、野球、簿記や会計学、どれも同じ取り組みが必要なのです。

私が人にものを教えるとき、考え方の根底には、仕事を教えてくれた税理士事務所の所長、野球を教えてくれた少年野球の指導者、学生野球の先生(監督)、そして、簿記や会計学を教えてくれた高等学校の先生や大学の教授は、このようなときどんな教え方をするだろうかと考え、思い出してから取り掛かります。

その時自分はどうやって教わり理解したのかを考えるのです。

おそらくどの先生も、教えるたび、『今日は上手く教えることができた』『受け手の反応が良くなかった』などと、試行錯誤の末に、自分の教え方を造り出しているのだと思います。

教科書に書いてあることやマニュアルに書いてあることをそのまま教えていたのでは、面白味がなく教わる側に伝わりません。私が出会えた先生は、それぞれ教え方に工夫があり、教わる側を引き付ける魅力がある方々ばかりです。

これまで出会えた先生の振る舞いや、自分が人にものを教えることを通して、私が考える人にものを教える先生とは、『仕事ができる』『租税の法律を知っている』『野球が上手い』『簿記会計の知識がある』ということの前に、人間的指導ができる人、すなわち人間を教育できる教育者である人が先生であるということが結論です。

人間的指導や教育者になるためには、とても根気が要り、時間がかかります。仕事だけ教える、野球だけ教える、簿記会計だけ教えることは、その専門の人であれば、ある程度できるでしょう。

しかし、相手に対して、愛情があり、その人の将来を考えることができ、教えるものを通して人間の教育ができる人こそが本当の先生なのです。そういう先生に出会い教わる人は、大変幸せです。

教わる側に対して、教える側の言葉が心に響き、残り、その人の将来の道しるべを作ってあげることが、人にものを教えるということなのだと考えるのです。

投稿者プロフィール

toshi
toshi
埼玉県上尾市で税理士法人キャンバスの代表をしています。
西上尾コンドルズスポーツ少年団の代表をしています。
拓殖大学商学部非常勤講師を務めています。
埼玉県立上尾高等学校野球部出身です。
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