高校野球の監督という仕事

今年も夏の甲子園大会を目指して、県大会予選が始まります。今年は100回大会。注目度はさらに大きくなるでしょう。埼玉県では、毎年球場で販売される選手名鑑『真夏の球宴』という冊子があります。バックナンバーの中にはなるほどという文面が載っています。

高校野球の監督という仕事。勝てば官軍の勝負の世界、甲子園出場の裏側には数えきれない敗北のくやしさ、情けなさと、それを乗り越える普段の努力があります。毎日、自分の車を走らせ、生徒の早朝練習につきあいます。手塩に掛けて育てている生徒の成長が、心配でならないのです。高校野球の監督は、高校教師でもあります。早朝練習が終わると、通常の授業に向かいます。さらに、職員会議、生徒指導や保護者との面談などの校務をこなし、放課後遅くまでグラウンドに立ちます。

高校野球の監督は、学校に何時間いるかわからない重労働なのです。

監督としての新しい方向性が取り上げられています。『集団に対するリーダーの影響力は20%程度で、残りの80%はフォロワーシップが握るといわれている。』従来のリーダーシップ重視の考え方から変わってきているのです。監督としてのフォロワーシップとは、どうやって目の前の生徒を教育すべきかを考えるのではなく、どうやったら、生徒らが自然と勝手に成長してくれるのかを突き詰めて考え抜くことです。一人ひとりの興味、能力に配慮しながら生徒のやる気を生ませるという考え方です。

高校野球の監督の心構えとして(以下記事を抜粋)①野球部に入学したのではなく、高校に入学したのだから、野球以前のことをまずしっかりやり、放課後に野球をやることである。②勝負の世界だから、厳しい。競争であり、力のあるものが勝てる。したがって平等ではない。生徒は挫折すること、負けること、失敗することを避ける傾向がある。このようなことを生徒にはたくさん経験させ、辛抱することを学ばせる。それが、生徒の人間形成につながる。③見られているという意識が生徒に出てくると変わり始める。

教育の一環としての高校野球、生徒指導にたけ周りから高く評価されても、自分の子供とまともに会話することもない毎日です。休日など全くとれないのが、高校野球の監督です。野球だけ教えているのではないのが高校野球の監督です。高校野球は3年間ですが、社会に出てからの方が、人生は長いのです。社会では、強い人間、プレッシャーに負けない人間が求められています。

 

高校野球の監督が、このような社会に求められる人間を作っているとすれば、大変大きな財産を作っていることになります。とても頭が下がります。

 

投稿者プロフィール

toshi
toshi
埼玉県上尾市で税理士法人キャンバスの代表をしています。
西上尾コンドルズスポーツ少年団の代表をしています。
拓殖大学商学部非常勤講師を務めています。
埼玉県立上尾高等学校野球部出身です。
詳しいプロフィールはこちら。