赤字が続く場合の対処法

日本の中小企業は、約7割が赤字と言われています。赤字が続いて、経営計画を立てたのですが一向に赤字が減りません。なぜでしょう。赤字の素は何なのでしょうか。それは、固定費です。経営計画を作っても赤字になるのです。赤字の原因は固定費にあります。

①固定費が赤字の素

会社の費用には、大きく分けてふたつあります。それは、固定費と変動費です。固定費とは、売上高に連動しないで掛かってしまう費用です。変動費とは、売上高に連動して掛かる費用です。固定費は、売上高に変動しないので固定費といいます。固定費がなければ赤字はありません。

売上高    0 ならば

変動費  △ 0 になり

固定費  △ 0 ならば

利 益    0 となる

固定費がなければ、赤字になりようがないのです。赤字の原因は固定費なのです。しかし、固定費が全くない会社などありえません。売上を上げる為には経費を掛けなくてはなりませんから、固定費のない会社をつくらなくてはいけないというのではなくて、経営計画を立てるときには、原則的に費用は、固定費よりは変動費に出来ないか考えようということです。赤字脱却の道は、固定費を考えずに変動費にしようということです。赤字を防ぐには出来るだけ変動費にするということに気づくことです。

②経費の変動化へのコツ

経費を変動費にするためには、工夫が必要です。人件費を考えてみましょう。固定給ならば、固定費になります。歩合給ならば、変動費になります。賞与は、利益が出たら払い、利益が出なければ払わない。年二回の賞与は、固定費の要素が高いので、年二回の固定賞与よりも決算賞与にします。決算で目標利益が出たら支払うようにする。これによって、人件費を変動費化させることです。

現在は、週休二日が定着しています。休日を計算してみると、稼働日数がおおよそ20日です。月によっては、18日の月もあります。18日稼動になると月30日の場合、3対2(稼働日18日、休日12日)です。全体の給料のうち、5分の2は、休日の分を支払っています。固定給にウエイトがあると、企業はいかに大変かということがわかると思います。

さらに、アウトソーシングをします。社内でやらないで、外に頼むことも考えていきます。突発的な仕事は、外注に頼む。これが変動費です。あるか判らない仕事の為に、従業員を雇用しておくことは考えなくてはなりません。外注だと一件いくらと値段が付きます。社内だと一件いくらとは値段はつきません。社内でも一件いくらと値段をつけると変動費化できるのです。

③経営計画を立てる

固定費がなければ、赤字がないことが判りました。固定費よりは変動費のほうが良いのです。変動費経営が赤字の続く場合の対処法です。そのためには、経営計画を立てて黒字になるにはどうするか考えなければなりません。経費をどう見積もるかがカギとなります。そのためには、経費の予算を3つに分けていきます。

(イ)必ず必要な経費

(ロ)状況によって掛ける経費 

(ハ)調子がいいときに掛ける経費

(イ)は固定費の要素が非常に高いので、慎重に見積もることです。(ロ)(ハ)は、変動費の要素が高いので、業績を見ながら掛けていく経費です。(イ)の必ず必要な経費を出来るだけ少なくすることが赤字対策です。(ロ)(ハ)を掛けられるようになれば、業績が上がっている証拠です。経営計画を作っても赤字になります。赤字の素である固定費を全て減らしてしまうのではなく、変動費に出来ないか検討します。

赤字になってしまえば、会社の存続はありません。当たり前ですが、固定費を変動費に変えることが赤字の続く場合の対処法なのです。

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投稿者プロフィール

toshi
toshi
埼玉県上尾市で税理士法人キャンバスの代表をしています。
西上尾コンドルズスポーツ少年団の代表をしています。
拓殖大学商学部非常勤講師を務めています。
埼玉県立上尾高等学校野球部出身です。
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